テスラモータース、すべての特許を無料公開へ

2014年6月16日 16:45

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記事提供元:スラド

guicho2.71828 曰く、 電気自動車メーカー・テスラのCEO、イーロン・マスク氏によると、テスラモータースは自社の電気自動車関連の特許を公開し、また他人がそれを利用することに対して訴訟を起こさないと決めたそうです(テスラのブログ)。

 昨日まで、我々の本社オフィスには壁一面に特許が貼られていました。今日はもう違います。特許は全て取り除かれました。オープンソースの潮流に則って。電気自動車技術の前進のために。

 とブログでは述べられています。また、特許取得から公開までの動機についても語られていますが、それによるとテスラは当初大企業が製品をコピーしてテスラを攻撃するのではないかと考えていたために特許の取得に躍起になっていたそうです。しかし、大企業が電気自動車から得る利益は彼らの総利益の1%に満たないとのことで、テスラが戦うべき相手は「他社のもつ少量の電気自動車」ではなく、「他社の持つ大量のガソリン自動車」だと気づいたとのこと。そこで、「電気自動車の質を素早く高めることが再優先」という方針に転換したようです。

 ということで、オープンソース化して開発スピードを高め、電気自動車業界全体の発展 (=パイの拡大) を狙っているようです。

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