Google Playでのアクセス権限表示の簡略化、セキュリティー低下を招く可能性も

2014年6月14日 15:06

印刷

記事提供元:スラド

Google Playの最近の更新では、アプリが使用する権限の表示が大幅に簡略化されている。Googleではユーザーに分かりやすいように権限表示を変更したとしているが、セキュリティーの低下を招く可能性もあるようだ(Google Playヘルプ — アプリの権限の確認How-To Geekの記事本家/.)。

新しい権限表示では、権限が種類ごとに「権限グループ」として表示される。アプリの詳細画面で「インストール」をタップした場合、ダイアログには権限グループと各グループの説明のみが表示され、個別のアクセス権限を確認するには画面下までスクロールして「詳細を表示」をタップする必要がある。また、最近のアプリは通常インターネットにアクセスするという理由で、「インストール」をタップした際のダイアログにはネットワーク通信権限が表示されないようになっている。

新しい権限表示で問題となる可能性があるのは、アプリの自動更新を有効にしている場合だ。これまでは自動更新を有効にしていても、アプリに新たなアクセス権限が追加された場合は手動での同意が必要だった。今後は手動での同意が必要となるのは新たに権限グループが追加される場合のみで、既に許可されている権限グループ内のアクセス権限については、新たに追加されても自動で更新が行われてしまう。たとえば、「通話履歴の読み取り」のみを許可したつもりが、アプリの更新により同じ権限グループの「電話番号への発信」なども自動で許可されてしまう可能性がある。新しく追加される権限を確認してからインストールしたい場合は、自動更新を無効化しておくといいだろう。 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | Google | セキュリティ | Android

 関連ストーリー:
Android向け人気セキュリティアプリ、実はなにもしない見せかけだけのアプリだった 2014年04月08日
未成年者のゲーム内アイテム購入をめぐり、Googleを相手取ったクラスアクション訴訟が米国で提起される 2014年03月15日
Android向けのマルウェア、一年で急増 2014年03月07日
Google Play上で不審な「チャット友達募集アプリ」が増加中 2014年02月03日
Android 4.3で追加されたパーミッション設定機能、Android 4.4.2で削除される 2013年12月15日
米当局、Android旧バージョンのセキュリティを懸念 2013年08月30日
個人情報を取得する無料アプリの数で比較すると、iOSもAndroidと大差ない? 2013年07月20日
Androidの「マスターキー」セキュリティー欠陥チェックツールが公開される 2013年07月13日
シマンテック、Amazon AndroidアプリストアとGoogle Playで偽アプリを発見 2013年07月07日
米NGO、キャリアにより脆弱性が放置されたAndroidスマートフォンの調査と救済をFTCに求める 2013年04月20日
Google Playのワンクリック詐欺アプリ、一時大量に増殖 2013年04月06日
AdBlockなどの広告ブロックツール、Google Playから削除される 2013年03月14日
Android 4.2 のアプリ検証サービス、検出できたのは感染アプリの 15 % 2012年12月11日
Google Play、匿名でのレビュー投稿ができなくなる 2012年12月01日
Androidから個人情報を流出させるアプリ、「ウィルスにあたる疑い」で関係先を捜索 2012年05月18日
パーミッションを一切要求しないAndroidアプリがデータを外部に送信する可能性 2012年04月30日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事