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iPhoneの純正イヤホンが鞄の中で絡まる科学的な理由
あるAnonymous Coward 曰く、 iPhone純正イヤホンのコードが鞄のなかで絡まり結び目ができてしまった経験がある読者の皆様も多いだろう。これはコードの長さとそのコードが受ける「撹拌」の二つの要因が合わさった故の現象であるそうだ(Business Insider)。
「Spontaneous knotting of an agitated string」と題された論文によると、46cmより短い紐であれば閉じられた箱の中で一定時間撹拌されたとしても絡まって結び目になることはほぼ無いとのこと。
しかし46~150cmの長さとなると結び目ができる確率は著しく上昇するという。そして150cmより長い紐においては結び目が出来る確率は50%に達し、これが上限となるとのこと。50%で頭打ちとなる理由は、紐が箱の中に詰め込まれることによりそれ以上絡まることが無いということらしい。
研究者らは3415回の実証実験を行ったとのことで、論文ではきれいに巻いた状態の紐が結び目になる過程も図解されている。それによると、紐の端が紐の別の箇所と2回交差するだけで結び目が自然発生するとのこと。
iPhoneの純正イヤホンのコードの長さは139cmであり、結び目が出来る確率が最も高まる長さに非常に近い。言い換えればイヤホンをそのまま鞄に入れた場合絡まり結び目になってしまう確率は少なくとも50%ということになる。少なくとも、というのはイヤホンのコードはY字状になっているため結び目になる確率はさらに高まると考えられるからである。
どんなに丁寧ににイヤホンのコードを巻いて鞄に収納しようとも絡んで結び目になってしまうのは、このような物理的な問題であるため、(あまり)避けられないようだ。諸兄方の絡まり防止策はどのようなものだろうか?
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