3Dプリント銃は「実用的」ではないという実験結果

2014年6月3日 08:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 日本でも3Dプリンタを使って拳銃を自作し逮捕される事件が発生したが、BBCにて「(3Dプリンタで作った)プラスチック製の拳銃はあまりに壊れやすい」ため、実際に犯罪に使用されることはないだろうという話が取り上げられている(BBCSlashdot)。

 記事によると、英National Ballistics Intelligence Service in Birminghamの研究者が3Dプリント銃を使った実験を行ったという。その結果、3Dプリント銃は非常に脆いため、撃ったときの勢いで破壊してしまうことが分かった。しかも、破壊した欠片の飛び散り方も予測がつかないため、3Dプリント銃で撃った人に危害が及ぶ可能性が高いとのこと。なかには、真上に飛び、天井に突き刺さったプラスチック破片もあった。撃った後の弾殻も、破壊して飛び散ったパーツとほとんど変わらない距離のところに落ちていたという。

 こういった理由から、現段階では、銃を使って犯罪を犯そうとしている人にとって、3Dプリント銃は役に立たないという。

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