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ベルギー、古い電子投票システムに新たなバグ、一部が無効票に
ベルギーでは電子投票システムとして、旧システム「Jites」と新システム「Smartmatic」の2種類を使っているが、5月25日に実施された選挙でJitesにトラブルがあり、一部が無効票となってしまったそうだ(ベルギー選挙管理委員会のブログ記事、ITworldの記事、本家/.)。
ベルギーの電子投票システムは多くが新システムのSmartmaticに移行しているが、首都ブリュッセルなど一部では1994年に導入された旧システムのJitesを使い続けている。Smartmaticでは投票内容が用紙にプリントアウトされ、有権者は用紙のバーコードをスキャンしてから投票箱に投入する。一方、Jitesでは投票内容が記録された磁気ストライプ付きのカードを読み取り機に通してから投票箱に投入する。投票結果はフロッピーディスクに記録されて開票所に送られるが、集計システムのCODIがJitesによる投票で異常を検知したという。JitesとCODIは地元企業のStésudが開発。選挙のたびにカスタマイズが加えられているとのことで、新たに追加された候補者を選びなおす機能にバグがあったようだ。
(続く...)これまでも「キャンセル」をタップすることで候補者を選びなおすことができたが、今回追加されたのは候補者を再度タップしてキャンセルする機能だ。しかし、候補者を再度タップしてキャンセルし、改めて候補者を選択した場合、磁気カードには最初の選択とキャンセルした記録だけが残り、改めて選択しなおした内容は記録されていなかったとのこと。調査の結果、記録に異常が見られたのは全体の0.06%であり、選挙結果には影響しないとの判断で無効票とされたとのことだ。
なお、ITworldの記事によるとJitesで使用されるのはDOS時代のパソコンであり、2つのシリアルポートと1つのパラレルポートが搭載され、メモリーは1MB。フロッピーディスクからDOSシステムをブートして投票ソフトを起動し、タッチペンでCRT上の項目を選択する仕組みになっているとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | EU | 政治 | バグ | IT
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