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生態系を乱す外来種対策:食べてしまえ!
記事提供元:スラド
danceman 曰く、 在来種を減少させて生態系を脅かす侵略的外来種に対し、食材として利用することで駆除するというアイデアがWashington Postで紹介されている(slashdot)。
これに成功した一例として、ライオンフィッシュが挙げられている。これは主にインド洋に生息する魚であるが、10年程前から米東海岸側の湾で見かけられるようになり、在来種や珊瑚を補食して生態系を乱していた。だがライオンフィッシュは脂ノリが良く、ほぐれやすい肉質が現地で好まれ、ロブスターの代替食材として食されるようになっていったという。積極的な漁獲を数年間続けた結果、個体数は減少傾向にあるとのこと。
だが一方で、なかなか上手くいかないものもあるという。およそ30年前に米国に移入された鯉は、ミッシッピー川を含む多くの川で増殖している。中国では人気食材ではあるものの、米国の消費者には受け入れられていないという。そもそも鯉は健康な状態でないと美味しくないのだそうだが、米国の川に繁殖する鯉は痩せ過ぎていて食材には適さないとのこと。
日本でも増殖が進んだアメリカザリガニを食べて駆除しようといった動きがある。
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