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ボストン響で活躍するオーボエ奏者 若尾によるリリース記念イベント開催
ボストン交響楽団準首席オーボエ奏者の若尾圭介が、ニュー・アルバム『若尾圭介~フランス・オーボエ作品集~』のリリース記念イベントを、5月17日タワーレコード渋谷店にて行った。
5月9日と10日に15年振りの来日公演を果たしたボストン交響楽団。若尾がボストン響に入団したのは、1990年だ。若尾は入団について「結婚や子供が生まれたことに匹敵するくらい、今までの人生で大きな3つの喜びのうちの1つです。」と語った。また、当時 音楽監督を務めていた小澤征爾との面接で「何か質問はありますか?」との問いに「何を心掛けて仕事をしたら良いですか?」と聞いたところ、小澤から返ってきた答えは「ステージの上で、オーボエさえ吹いてくれれば良い。特に僕が指揮する時に、上手に吹いてくれれば、あとは何をしていても良いですから。」だったと、小澤征爾らしいエピソードを明かした。
また、子供の頃は体を動かすことが大好きで、冬はラグビー、夏は野球に明け暮れていたという。今もコンサートが終わると、急いで着替えてボストン・レッドソックスの本拠地であるフェンウェイ・パークまで向かい、野球を楽しんでいる。「レッドソックスで活躍している日本人を見ると、同じ日本人として刺激をもらえます。」と述べた。
イベントでは、トークとともにアルバムの中から3曲と、アンコールとして菅野 よう子「花は咲く」と、ヘンデル「オンブラ・マイ・フ」が演奏された。普段のホールと違って、若尾の息づかいから、繊細なピアニッシモまで、目の前で音色を楽しめるという贅沢なシチュエーション。ファン達は音色に身を任せて、つかの間のコンサートを楽しんだ。
今回リリースされたアルバムは、パリへ旅行していた時の奥様からのリクエストをきっかけに、制作された。「皆さん、それぞれに歴史があると思いますが、このアルバムは私の1年前の歴史の一部です。家族でパリへ旅行中に思いがけず制作したCD。是非、手に取って聴いてみてください。」と締めくくった。
◎リリース情報
『若尾圭介 ~フランス・オーボエ作品集~』
2014/04/09 RELEASE
WPCS-12677 2,600円(plus tax)
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※この記事はBillboard JAPANより提供を受けて配信しています。
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