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フィールズ 2014年3月期は人気機種投入で増益、IP育成へ経営資源を投入
*12:25JST フィールズ---2014年3月期は人気機種投入で増益、IP育成へ経営資源を投入
遊技機商社のフィールズ<2767>は4月30日、2014年3月期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比6.3%増の1149.04億円、営業利益が同5.1%減の97.91億円、経常利益が同4.9%減の97.65億円、純利益が同13.7%増の53.70億円となった。
『ヱヴァンゲリヲン』シリーズ最新作を含むパチンコ4機種(前期は3機種)およびパチスロ7機種(同6機種)を投入した効果で、パチンコは約163,000台(前年同期比約63,000台増)、パチスロは約230,000台(同約2,000台増)と総販売台数が増加したことが増収に寄与した。利益面では、遊技機の開発体制強化、キャラクターやストーリーなどのIP(知的財産)の創出・育成など、中長期的な成長に向けた施策や先行投資を推進したことが影響した。
また、同社は7日、今後の事業戦略に関する説明会を開催した。新たに遊技機メーカーのディ・ライトおよび七匠との間で事業提携を開始し、販売機種のラインアップを拡充する。2017年3月期にはパチンコ9機種、パチスロ16機種の計25機種の販売を目指す。また、営業体制については拠点数を26支店から37支店へ、営業社員を300名から400名体制へ拡大する計画。円谷プロダクションは債務超過を解消し、国内マーケティング強化のほか、海外への展開を進めるステージに入る。IP戦略では、コミックスで創出したIPをアニメや映画・テレビなどで育成し、遊技機のほかゲームやグッズに展開して収益化するという「IPを中核とした『成長するビジネスモデル』」の推進に引き続き注力する。
なお、2015年3月期の業績予想については、売上高が前期比13.0%減の1000.00億円、営業利益が同48.9%減の50.00億円、経常利益が同48.8%減の50.00億円、純利益が同53.4%減の25.00億円を見込んでいる。セガサミーホールディングス<6460>傘下のサミーおよびロデオと事業提携関係全般のあり方について協議を重ねているため、ロデオの製造する商品については前期から延期した一機種を除き、現時点の計画に含めていない。
同社は業界最大手の遊技機商社。大手遊技機メーカーと提携し、魅力的な商品を市場へ提供できる企画・開発力が強み。「すべての人に最高の余暇を」を企業理念に、パチンコ・パチスロ分野に軸足をおいた従来のビジネスモデルからIPを主軸としたビジネスモデルへの戦略転換を図っている。《FA》
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