東工大、ゆっくり食べることで食後のエネルギー消費量が増加することを発見

2014年5月10日 23:01

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体重当たりの食事誘発性体熱産生量の変化(安静値との差で示した)を時間毎に示した図。●が急いで食べた試行を、○がゆっくり食べた試行を示す。食後5分後には、両試行の間に差が見られ、食後90分まで続いた。

体重当たりの食事誘発性体熱産生量の変化(安静値との差で示した)を時間毎に示した図。●が急いで食べた試行を、○がゆっくり食べた試行を示す。食後5分後には、両試行の間に差が見られ、食後90分まで続いた。[写真拡大]

 東京工業大学の林直亨教授らは、できるだけゆっくり食事を取ることで、食後の消費エネルギーが増えることを明らかにした。

 これまで、食べる速さと体重の関係は様々な調査によって示されていたものの、詳しいメカニズムは解明されていなかった。

 林教授らは、被験者10人に300kcalのブロック状の食品を与え、できるだけ急いで食べる場合と、できるだけゆっくり食べる場合の食後90分間のエネルギー消費量を調べた。その結果、急いで食べた場合のエネルギー消費量は体重1kg当り平均7cal、ゆっくり食べた時には180calという優位な差が見られた。

 食後の消化管の血流量についても調べたところ、ゆっくり食べた場合の方が高くなったため、ゆっくり食べることで消化や吸収の活動が増加するのが原因だと考えられる。

 この研究結果は、ゆっくり食べることが良いとされる科学的な裏付けとなり、減量手段の開発に役立てられるだろう。

 この成果は、5月1日にヨーロッパの肥満学会誌「オベシティ(Obesity) 誌」に掲載された。

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