IntelがClangベースのC++コンパイラを開発

2014年5月2日 16:03

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Intel独自のコンパイラ(Intel Compiler)はIntel CPU向けの最適化が施されていることで一部では有名だが、このたびオープンソースのコンパイラ環境LLVMの一部として開発されているC++フロントエンドClangを使ったコンパイラをIntelが開発したそうだ。

 資料PDFによると、C++フロントエンドとしてClangを使ってLLVM中間コード(IR)を生成したのち、プロプライエタリなIntel製のコンパイラでその中間コードをネイティブコードにコンパイルする、という仕組みのようだ。

 Clangのは最新のC++規格のサポートが進んでいることに加え、最新版のClangではOpenMP 4.0やCilk PlusといったIntel独自機能もIntelからの貢献により利用できるようになっているという。これにより、Intel CompilerではC++最新規格との高い互換性を実現でき、またOpenMP 4.0やCilk Plusといった技術をClangに提供することでオープンソース的な貢献もできるとしている。

 スラッシュドットのコメントを読む | デベロッパーセクション | Intel | プログラミング | デベロッパー

 関連ストーリー:
AppleとARM、64ビットARM向けコンパイラ開発リソースをLLVMに投入 2014年04月21日
RMS曰く、LLVMはフリーソフトウェアに対する大きな障害 2014年01月26日
脱GPLを目指すFreeBSD、FreeBSD 10ではC++標準ライブラリも脱GPL 2011年10月01日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事