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クライスラー、新型ジープ・チェロキーを5月に国内発売 6年ぶりの新型投入
フィアット クライスラー ジャパンが5月17日に発売するSUV「Jeep Cherokee」(ジープ・チェロキー)の新型モデル[写真拡大]
28日、フィアット クライスラー ジャパンは同社が展開するSUV「Jeep Cherokee」(ジープ・チェロキー)の新型モデルを、5月17日から販売開始すると発表した。
同モデルはもともと軍用車両として開発された四輪駆動車がルーツで、1974年にアメリカンモーターズがスポーツタイプの四輪駆動車として販売を開始した。日本には1985年から投入され、2002年と2008年にフルモデルチェンジが行われている。今回は6年ぶりの新型投入となるわけだ。
エクステリアデザインの変更点として、まずフロントにウォーターフォールフード(水が滑らかに流れ落ちるようなフード形状)を採用したことが挙げられよう。従来のモデルではグリルとフードが分かれていたが、一体化にすることで滑らかな仕上がりになったわけだ。さらに、フロントに3つのライトを採用した。一番上がLEDクリアランスランプで、スリムな印象を際立たせる効果を持つ。中央にはヘッドライト、一番下にフォグランプを装着している。
同モデルの4×4システムは、あらゆる天候下においても性能が発揮できる2種類の革新的なシステムを開発している。一つ目はアクティブドライブⅡ(Longitudeに設定)で、2速パワートランスファーユニット(PTU:動力伝達装置)により、トルクマネジメントと4Lowモード(副変速機)を実現している。
4Lowモードでは前後のプロペラシャフトをロックすることで、低速走行時のパワーや牽引能力を増強することができる。すなわち、険しい坂を登ったり大きな岩を乗り越えたりするといった、オフロード走行もスムーズに行えるということだ。
二つ目はアクティブドライブロック(Trailhawk・Limitedに設定)だ。険しいオフロードでの走行に必要となる低速パワーを実現するロッキングリアディファレンシャル(差動固定装置)や、セレクスピードコントロールの搭載で高いパフォーマンスを実現している。
また、リアアクスル分離機能を採用した。これは、道路状況に応じてシステムが4×4性能を不要であると判断した場合、自動でスムーズに4×2に切り替えることで燃費の向上図るものだ。なお、4x4システムにはJeepセレクテレインシステムを搭載しており、5つのモード(オート・スノー・スポーツ・サンド/マッド・ロック)から選択できるようになっている。
2.4ℓタイガーシャークマルチエア2エンジン(Longitudeに設定)は、FIATパワートレインが開発した独自のMultiAir2バルブトレインシステムを最大限に活かした設計になっている。走行状況およびドライバーの要求に沿って、シリンダーごとやストロークごとに正確に吸気量を制御する電気油圧式が特徴だ。これにより、燃費を最大限に高めるなど性能を向上させたわけだ。
3.2ℓ ペンタスターエンジン(Trailhawk・Limitedに設定)は、3年連続で米国ワーズ社の10ベストエンジンを受賞し、Jeep Grand CherokeeやJeep Wranglerに搭載されている3.6Lℓペンタスターエンジンの内径を5mmほど縮小したものだ。3.6ℓ同様の洗練されたドライビングエクスペリエンスを提供する。
これらのエンジンに、9速オートマチックトランスミッションを組み合わせた。従来のトランスミッションと比較して、より強力な発進加速、高速走行時の滑らかなパワー伝達を可能にしている。
ボディ構造は高張力スチールの使用率が65%になるなど安全装備も多彩だ。ほかにも、従来のACC(アダプティブクルーズコントロール)機能に「Stop & Go」機能を追加することで、予想される衝突を未然に防ぐためにドライバーの介入がなくても、車両を停止させることが可能になっている。
また、方向指示器を点滅せずに車線からはみ出ると警告発信と同時にステアリングを制御。車線逸脱を回避するためにステアリング操作をサポートする。さらに、フロントやリアバンパーに内蔵された超音波センサーにより、死角にある障害物を感知。システムが自動的にステアリング操舵角をコントロールし、ドライバーはギアポジション・ブレーキ・アクセルをコントロールするだけで駐車ができるようになった。
これらにより、米国道路安全保険協会(IIHS)におけるTop Safety Picks+に選定されると同時に、米国衝突試験の最高評価を獲得した。さらに、Euro NCAP(European New Car Assessment Programme、ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)において最高評価の5スターも取得している。
カーAVではシンプルでわかりやすい操作画面の8.4インチUconnect(マルチコントロールパネル)に、ナビゲーション機能が標準設定された。次世代のDSRC(Dedicated Short Range Communication:スポット通信)車載器を搭載。ドライバーの運転をサポートする矢印ナビゲーションをインストルメント・クラスター (計器盤)内に表示した。さらに、Bluetooth対応機器と接続してハンズフリー通話やSMS送受信が可能になった。
価格は379万800円から461万1,600円(消費税込み)。(記事:松平智敬・記事一覧を見る)
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