武雄市図書館の資料廃棄、「TSUTAYAへの配慮」?

2014年4月28日 12:13

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記事提供元:スラド

90 曰く、 佐賀県の武雄市図書館は2013年にTSUTAYAを運営するCCCに運営業務を委託し、日本十進分類法の採用をやめる、書庫をなくし空中に書架を作る、館内に飲食店を作るなどの体制変更があったことなどがここ/.Jでも取り上げられているが、ある武雄市の人物が行った情報公開請求によって、2013年の改装時に廃棄された資料の一覧が開示され、Google Docsで公開されている(開示書類ハフィントンポストTogetterまとめ)。

 公開されているpdfファイルによると、大沢在昌などの小説、毎日新聞縮刷版、週刊誌などに加えて阿蘇山など九州各所のガイドブックや佐賀郷土誌「みを」、「財界九州」など郷土資料合わせて5506点の蔵書、「スパイダーマン 3」のような人気DVD、「九州民俗芸能ライブラリー」などのビデオ資料3254点が廃棄され、郷土資料のいくつかは国会図書館を含め他の公立図書館には所蔵されていなかったという。人気DVDについては、図書館内に開業したTSUTAYAのレンタルDVDショップが同等品を多く取り扱っているとみられる。

 武雄市はニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の質問状に対し、廃棄対象の資料は数年間貸出し実績がないなどの条件で決定されているとし「諸般勘案して決めております」とコメントしている。

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