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東大、超新星「PS1-10afx」が明るすぎた理由を解明 重力レンズが要因
東京大学のロバート・クインビー特任研究員らの研究チームが発見した銀河による増光のメカニズムの模式図。超新星と地球との間にある銀河による重力が、巨大なガラスレンズの様に光を集めたと考えられる。(Kavli IPMU)[写真拡大]
東京大学のロバート・クインビー特任研究員らの研究チームは、超新星「PS1-10afx」が通常より明るい原因は重力レンズにあったことを明らかにした。
超新星とは、星が一生を終える時に起こす大規模な爆発のことを指す言葉だ。同研究チームが2010年に発見した超新星「PS1-10afx」は、通常よりも30倍も明るいことが観測された。その原因は、新しい爆発のメカニズムによるものなのか、それとも重力レンズによるものなのかの論争があった。
重力レンズとは、重力によって光が曲げられ、虫眼鏡のように光が集まる現象だ。ロバート・クインビー特任研究員らは、超新星「PS1-10afx」と地球の間に小さな銀河が存在することを発見、この銀河の重力によって重力レンズ現象が発生して地球から通常よりも明るく観測されたことを明らかにした。
強い重力レンズ効果を受けたIa型超新星の発見は初めてで、今後、観測方法を工夫することで多くのIa型超新星の重力レンズ現象を観測できる見通しだと言う。
この研究結果は、米国科学振興協会 (AAAS) 発行の論文誌 Scienceの2014年4月25日号に掲載される。
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