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都市部のバイト時給上昇 3月の平均時給0.6%増
都市部のパート・アルバイトの時給が上昇している。18日、求人情報のリクルートジョブズが公表した3大都市圏(首都圏、東海圏、関西圏)の3月の平均時給(募集時)によれば、前年同月比0.6%アップの948円であったことが分かった。前年同月は942円、前月は948円であった。また求人件数も52.2%アップとなった。
三大都市圏の平均時給は948円。前年同月を上回るのはこれで9ヶ月連続のこととなる。首都圏の平均時給は前年同月比0.6%プラスの985円で1000円に近い水準であり、前年同月より6円増額した。求人件数の全体の3割以上を占める飲食業での時給が1.2%アップした影響が大きいとみられる。
業種別に見てみると、「飲食業」が前年同月比より1.2%アップの925円で、前年同月より11円の増額、「製造・物流・清掃業」が前年同月の比1.1%の942円で、前年同月より10円増額、「販売・サービス業」が前年同月比0.2%アップの933円で、前年同月より2円増額、「事務系」が前年同月比1.1%アップの947円で、前年同月より10円増額という結果であった。
3月は就職活動や学校の卒業を契機にパート・アルバイトを辞める学生が多い。そうしたパート・アルバイトの入れ替え期でもあることから、採用募集人数も増加し、3大都市圏の求人件数は52.2%アップであった。なかでもホールスタッフや調理師などの「飲食業」の求人件数が、ほかの業種を大きく引き離している。それは景気回復ムードを受けて、外食店の来店客数が増加したことが影響したとみられ、一部の地域の大型商業施設などでは出店ラッシュに伴い、パート・アルバイトの奪い合いすら起きているという。その結果、より多くのパート・アルバイトを確保するために各店ともに軒並み時給をアップさせており、そうした傾向が今回の調査結果に表れたものと思われる。
首都圏以外の地域での平均時給は、次の通りである。東海圏の平均時給は前年同月比0.6%アップの895円で、前年同月より5円増額した。また関西圏の平均時給は前年同月比0.8%アップの907円で、前年同月より7円増加した。(編集担当:滝川幸平)
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