Googleストリートビュー向けの画像認識アルゴリズムを使うと非常に高い精度でのCAPTCHAを解読できる

2014年4月22日 10:03

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記事提供元:スラド

 GoogleはStreet View撮影車で撮影した画像から住所などを読み取るための画像認識アルゴリズムを開発しているそうだ。このアルゴリズムの検証には「CAPTCHA」と呼ばれる、変形させた文字が含まれた画像からその文字や数字などを読み取らせる問題を使っており、開発されたアルゴリズムでは非常に高い精度で文字を読み取れるという(TechCrunch)。

 Street Viewでの住所や番地認識では、さまざまな角度から撮影され、またノイズなども含まれる画像から正確に数字を読み取ることが求められる。これはCAPTHAと同様の問題となるそうだ。Googleが開発したアルゴリズムで同社の「reCAPTCHA」問題を解かせたところ、99.8%の精度で正答を導き出せたという。つまり、ほとんどのCAPTCHAを機械的に解くことができてしまうということになる。

 今後このようなアルゴリズムやその実装が広く公開された場合、ネット上で操作者がボットでは無いことを調べるために使われているCAPTHAは意味のないものになってしまうかもしれない。そして、それに対抗するためにより高度なCAPTHAが登場することも考えられるそうだ。

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