ホンダ、燃料電池電気自動車を自治体に納車 量産化に向け検証

2014年3月26日 17:54

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ホンダがさいたま市・神奈川県・大阪府に納車すると燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」。外部給電機能を備えている。(写真提供:ホンダ)

ホンダがさいたま市・神奈川県・大阪府に納車すると燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」。外部給電機能を備えている。(写真提供:ホンダ)[写真拡大]

  • ホンダがさいたま市・神奈川県・大阪府に納車すると燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」。外部給電機能を備えている。(写真提供:ホンダ)
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 25日、ホンダは燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」を、さいたま市・神奈川県・大阪府に納車すると発表した。

 同モデルは圧縮水素ガスを燃料として電気を発生させ、電動モーターで走行するシステムを採用している。燃料となる圧縮水素を一度に171ℓ充填して、約620㎞走行することができるという。さらに、一般家庭のおよそ6日分の使用電力を供給できる、最大出力9kWの外部給電機能を装備している。

 納車された同モデルは、各自治体が公用車として使用することに加え、外部給電機能を活かした災害時の電力供給対応の検証やイベントなどで運用する。また、その際に得られる外部給電機能を含めた燃料電池電気自動車の使い勝手、活用方法に関する各種のデータは各自治体から同社にフィードバックされる。このデータをもとに、同社は燃料電池電気自動車の活用方法を検証し、量産化と普及に向けた研究開発に活かしていく予定だ。

 同社ではかねてより化石燃料の代替や排出ガスの削減、地球温暖化への影響の低減という観点から、燃料電池を将来の究極のクリーンパワーととらえて開発を行ってきた。今後も、非常時に有用な外部給電機能という新たな価値を備えた燃料電池電気自動車の普及と、クリーンで持続的な水素社会の実現に取り組んでいくという。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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