三菱自動車、タイ法人が現地にテストコースを新設

2014年3月16日 23:26

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 三菱自動車工業は14日、タイにおける自動車生産拠点を担う子会社のミツビシ・モータース・タイランド社が、同社生産工場近くにテストコースを新設すると発表した。

 この工場はタイ中部のチョンブリー県にあり、主力車種であるミラージュを年間10万台以上生産してタイ国内外に送り出すなど、同社の重要な生産拠点の一つとなっている。そのため、従来から工場における生産能力の拡大を図ってきており、それに伴って研究・開発の増強にも注力していた。今回のテストコース新設もその一環にあたる。

 このテストコースが新設される目的は以下の三つの理由からだ。一つ目は製品の耐久性を評価して開発段階での品質向上を図ること。二つ目は市場性・デザイン性の評価やベンチマークテストなどを行って、アセアン市場における開発・商品力強化することだ。三つ目は現在生産されているモデルに関する品質評価や不具合調査である。

 タイのR&Dは日本・アメリカ・中国に次いでアセアン地域では初、またテストコースとしては日本の岡崎技術センター・十勝研究所に次いで海外で初めてとなる。なお、完成は2015年3月を予定している。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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