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森林の香り成分が気候変動を抑えるという研究結果
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward 曰く、 ドイツ・Institute for Energy and Climate Researchやヘルシンキ大学などに所属する研究者らによると、森林の発する香りの蒸気が気候変化を抑制していることが確認されたという(BBC、nature、slashdot)。
研究者らは、森林の発する香りの蒸気が北方林(タイガ)上のエアゾールに変化するメカニズムを発見したという。これらのエアゾールを構成する粒子は、宇宙からの太陽光を反射する雲を生成し、地球の放射収支に影響するとされている。
松などの森林が大気に大量の揮発性有機化合物(VOC)を放射し、それらが林冠中の酸素と反応しエアゾールに変化していることはすでに分かっていたが、その生成メカニズムは完全には把握されておらず、気候モデルを完全に予測することができなかったという。研究の結果、エアゾールへの変化の過程で余分なステップがあることが判明。その原因となっているのが、森林の香りの原因となる超低揮発性有機蒸気だったという。著者らは、これが気温上昇の影響を減らすのに重要な役割を果たしていると考えているという。
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