【木村隆のマーケット&銘柄観察】シグマクシスは企業のグローバル化の進展で活躍余地広がる

2014年2月20日 10:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 シグマクシス<6088>(東マ)に再評価の声が高まりつつある。同社は戦略コンサルティングや業務コンサルティング、システム設計・開発およびプロジェクトマネジメントを手掛ける三菱商事<8058>(東1)系のコンサルティングファーム。

 2月6日に発表された今2014年3月期の第3四半期累計決算は、売上げ68億9200万円(前年同期は未公表)、営業利益6億5900万円(同)を確保した。通期見通しの売上げ111億円(前期比8.3%増)、営業利益12億5900万円(同79.2%増)は据え置かれた。

 株価は決算発表以後弱含みの動きに転じてきた。第3四半期累計決算の営業利益6憶5900万円は通期見通しの12億5900万円に対し52%の水準。進捗率の低さがネガティブ要因として捉えられている。ただ、これは人員増による費用アップが前半に集中することが要因。人員増がコンサルタントの戦力化につながる後半にかけて、利益の進捗率が高まると推定される。実際、前期も後半の利益は急増している。そうした実態認識が浸透するにつれ。株価も見直されていきそう。

 同社が戦略として掲げるのは「クライアントとの協働拡大」。ターゲットとして設定した重点クライアントに対し、積極的な提案活動を実施するもので、ターゲット顧客との取引が伸びている。また、三菱商事系のシステム開発・運用会社であるアイ・ティ・フロンティア社とは、システムの開発工数・期間の半減を目指す「リードタイム1/2開発センター」や、「システムアセンブリセンター」の設立などで協業。クライアントに対するセンターの活用を開始し、「市場対応力の強化」を図っている。企業のグローバル化の進展で日本企業の経営の変革が求められる中、多種の解決策を有する同社の優位性が発揮されそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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