絶食5年のダイオウグソクムシ「NO.1」が死亡 鳥羽水族館

2014年2月15日 14:04

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鳥羽水族館で飼育されていたダイオウグソクムシの「NO.1」が死亡した。

鳥羽水族館で飼育されていたダイオウグソクムシの「NO.1」が死亡した。[写真拡大]

 鳥羽水族館は14日、長期間の絶食やインパクトのある風貌で話題を集めていたダイオウグソクムシの「NO.1」と名付けられた個体が死亡したと発表した。

 同水族館によると、「NO.1」は2007年9月9日に入館。餌を食べることが少なく、2009年1月2日に約50グラムのアジ1匹を食べたのを最後に、死亡した14日まで5年と43日間、絶食状態だった。

 14日は今年2回目となる餌やりで、メニューを変えて初めてキビナゴという魚を用意していたが、朝から動きが鈍く、弱ったように見えていたという。夕方17時に餌を水槽内に入れたが、まったく反応する様子も無く動きも無かったため、取り上げたところ死んでいることを確認したという。

 「NO.1」の生存日数は、6年158日(2350日)、絶食日数は5年43日(1869日)だった。死亡確認後に解剖し、胃の内容物などを確認したが、中には何も確認できず、死亡の原因は今のところ不明という。

 同水族館の担当者は「最後まで餌を食べさせることが出来ず残念」「ダイオウグソクムシという生きものの認知度をあげてくれたことはありがたい」とコメントしている。

 「NO.1」は、冷凍保存する予定という。

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