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海外で増殖中!? 日本かぶれ外国人「weeaboo」 Otakuよりヤバイその生態とは
海外には昔から日本のファンがいた。親日家(Japanophile)と呼ばれる人達である。彼らは日本と日本のものなら何でも興味を持ち、愛した。18世紀末から19世紀初期に日本の植物や芸術などをヨーロッパに紹介した、シーボルトはその一人である。19世紀に日本に居を定めたラフカディオ・ハーンも親日家として知られている。
日本のアニメや漫画がきっかけで、日本に興味を持つ人は多い。数年ほど前から、日本と日本の文化が好きな人達はweeabooと呼ばれ、海外で注目を集めるようになった。weeabooはどのように誕生したのか?
【weeabooとは?】
海外の情報サイトKnow Your Meme によると、weeabooとは、日本と日本の物や文化が好きな西洋人を指す英語のスラングである。この言葉は、親日的な人に対する軽蔑的な意味を持つwapaneseという言葉が変化したものだ。
2005年、英語圏の日本関係フォーラムである4chanで、wapaneseという言葉が使用禁止となった。wapaneseと書き込みすると、無意味な単語であるweeabooに置き換えられた。weeabooはこの時以降、広く使用されるようになった。
しかし、weeabooの定義に関しては、まだ意見の一致を見ない。
【weeabooのパワーレベルはどう測る?】
Know Your Memeによると、weeabooとは次のように定義される。ただアニメを見たり、漫画を読んだりする人のことではない。日本のゲームや、日本文化をある程度好きな人のことでもない。日本のものは全て素晴らしいと信じ、自分たちの文化を見下げる人のことである。
大手ソーシャルニュースサイトであるレディットにおいても、weeabooの定義に関して様々な意見が出されている。
「アニメのポスターやフィギュアを持っているだけではweeabooとはいえない。彼らはアニメファンに過ぎない。スポーツファンがスポーツチームのポスターを持っているのと同じだ。weeabooとは、アニメで見たことに基づいて、日本の文化に熱狂的にいれこんでしまう人のことだ。」
「weeabooとは、日本がアニメの中と全く同じだと勘違いして日本に行きたがる人のことだ。ネコ耳をつけることはweeabooの特徴ではない。」
「weeabooは、アニメだけでなく、日本の文化全部が好きな人の事だ。自国の社会には興味がなく、日本に行きたがる。」
「日本人ではないのに、日本人のように行動したがる人の事だ。」
weeabooに対する注目は高まっているが、根強い偏見がある中、自分がweeabooであることは秘密にする人が多い。レディットには次のようなコメントが寄せられている。
「自分はweeabooのパワーレベルを隠している。喋るときに日本語を混ぜないし、アニメグッズを身に着けるときは保守的なものを選ぶ。アニメの入れ墨をいれないし、アニメのことばかり話さないようにしている。」
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