【編集長の視点】アズマハウスは出遅れ直近IPO株人気を再燃させて反発し最高値に再挑戦

2014年1月17日 10:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  アズマハウス <3293> (JQS)は、11円高の1732円と3日ぶりに反発し、昨年12月17日につけた上場来高値1887円に再チャレンジする動きを強めている。昨年2013年のIPO(新規株式公開)市場の平均初値倍率が、2倍を超える高人気となったのに対して、同社の初値が、公開価格1600円に対して10%高の1760円の低倍率で、その後につけた上場来高値も1887円にとどまったことから、上値のシコリは小さく、さらに今3月期配当を70円と予想していることも見直し出遅れ直近IPO株買いが再燃している。

■本体価格600万円で一次取得者に向けに注文住宅を提供

  同社の初値倍率が低水準にとどまったのは、同社の業態が、分譲住宅や分譲土地を販売するオールドエコノミーに属し、主に和歌山県を営業地盤とすることなどが要因となった。しかし、同社は、和歌山県ではトップシェアを誇り、分譲事業も、土地仕入、宅地造成、建築確認申請、設計発注、工事手配まで一貫して手掛け、一次取得者向けに販売する注文住宅として「Villetta(ヴィレッタ)」、「Basic(ベーシック」を展開、本体価格を600万円に設定する一方で自由設計も可能として、「ヴィレッタ」では太陽光発電とオール電化をプラスするエコスマート4LDK、屋上庭園とオール電化を付加するリッチテラスの住宅として「880万円の家」を提供するなど、取得者のライフプランに応じたラインアップを充実、差別化戦略に強みを持っている。

  今3月期業績も好調で、売り上げ115億円(前期比14%増)、経常利益15億300万円(同23%増)、純利益9億2900万円(同22%増)と予想、配当も、上場記念配当を含めて70円を予定している。

■初値近辺で値固めを続けPER6倍台、配当利回り4%と超割安

  株価は、初値形成後につけた上場来高値から同安値1604円まで調整年明け後に出遅れ訂正で200円幅のリバウンドをして初値水準での値固めを続けてきた。PERは6倍台、配当利回りは4.0%と超割安であり、上場来高値奪回を一通過点に上値を伸ばす展開が有望である。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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