ユニクロの香港上場に現実味も、香港目指す日本企業が増加の気配

2014年1月14日 09:05

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記事提供元:フィスコ


*09:05JST ユニクロの香港上場に現実味も、香港目指す日本企業が増加の気配
香港証券取引所での上場を目指す日本企業に注目が集まりつつあります。

最近ではカジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>が香港に上場するとの観測が浮上。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版、13日付)によると、上場は今年1-3月期(第1四半期)にも実現し、すでにモルガン・スタンレー証券をアドバイザーに選任したと伝わっています。

香港預託証券(HDR)の形式での上場になれば注目を集めにくいとの指摘も一部にはありますが、中国の巨大消費市場をにらんだ香港上場でユニクロのブランド力が一気に高まる可能性も秘めています。

現時点で香港市場に上場している日本企業は3社。

いずれも上場から現在まで2ケタ以上の上昇率を示しており、金融サービスのSBIホールディングス(日本:8473、香港:06488)のHDRは2011年4月の上場から37%、パチンコホールのダイナムジャパン(香港:06889)の現物株は2012年8月から116%上昇。

また、デジタルガレージ<4819>傘下でオンライン決済事業を担うイーコンテクスト・アジア(econtext ASIA)は昨年12月に上場したばかりだが、すでに株価は133%の上昇率を示しています。

証取別に2013年の新規上場金額をみると、トップはNY証取の458億米ドルですが、香港は217億米ドルで堂々の2位。株価の良好なパフォーマンスや中国での認知度向上、効率的な資金調達などを考慮すると、今後も香港上場を目指す日本企業が増えてきそうです。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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