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アベノミクスに対抗? 朴大統領「ウォン高円安の危機をチャンスに」
韓国ウォンが高騰中だ。元日時点で1円=9.958ウォン(1ウォン=0.1004円)に達するなど、年末年始には対円で5年ぶりの高水準となっていた。3日、韓国財務相や中央銀行総裁が介入の用意を示唆することで10.070ウォンまで下がったが、韓国経済への悪影響が懸念されている。同日の韓国株式市場は4ヶ月ぶりの安値となり、サムスン電子は週間5.5%安となった。
【アベノミクスに負けてたまるか】
各紙が指摘するウォン高原因は日本の円安だ。日本の大規模金融緩和に伴い、ウォンは昨年、対円で22.5%上昇した。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、インドやブラジルなど他の新興国はむしろ、急激な自国通貨安に苦しんでいると指摘する。
朴槿恵大統領は、就任後初となる年頭記者会見で、「円安は韓国には負担ですが、危機はチャンスに変えることができます」「円安のような外部リスクが我々の経済を揺るがすことを許してはなりません」などと発言している。
【それでも強気アピールの韓国政府】
また朴大統領は、輸出偏重を改め内需とのバランスをとろうとする3ヶ年計画を発表した。
フィナンシャル・タイムズ紙によると計画は「低開発であるサービス業の前進」「負債に苦しむ国有企業の再編」を重視し、韓国企業にはコスト削減と競争力強化のための再編(リストラ)を求める。大統領はこれで、潜在成長性を3.5%から4%に、一人当たり収入を24,000ドルから40,000ドルに、雇用率を65%から70%に引き上げると期待しているという。
韓国産業通商資源部(貿易省)は、ウォン高にもかかわらず、携帯電話や自動車の好調により2014年の輸出を6.4%増と予想している。2011以来の高い値であるが、実際、12月には7.1%増を記録したと報じられている(2013年全体では推定2.2%増)。
ブルームバーグのエコノミスト調査では、韓国銀行は9日の金融通貨委員会(政策委員会)で政策金利を2.5%のまま据え置くと見られている。しかしゴールドマン・サックスは利下げの可能性を示唆しているという。
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