ソーラーフロンティア、独太陽光大手と戦略提携　国内でメガソーラー建設へ

　太陽光発電EPC（設計・調達・建設）大手の独ベレクトリック、ソーラーフロンティア、昭石エンジニアリングの3社は17日、日本でのEPC業務などを中心に戦略的提携を行なうと発表した。今後国内のメガソーラー案件に向けてサービスを開始するという。

　今回の提携では、メガソーラー設置のノウハウを有するべレクトリックの日本法人、日本市場の知見や関連業者のネットワークを持つ昭石エンジニアリング、ソーラーフロンティアが協力体制を組むことで、実発電量に優れたCIS薄膜太陽電池モジュールの強みを最大限に活かし、迅速に経済性が高いメガソーラーを建設できるという。

　提携後の第一号案件は、SFソーラーパワー社による片倉工業の旧末吉工場跡地（鹿児島県曽於市）のメガソーラー案件となる予定。

　ソーラーフロンティアとべレクトリックは、2010年から欧州で販売提携しているほか、2012年に合弁会社PV CIStemsを設立した経緯があり、今回の日本での提携に至ったという。また、今年3月に売電を開始した国富メガソーラー（宮崎県国富町木脇）でも、3社共同で事業を行っていた。

　ソーラーフロンティアと昭石エンジニアリングは、いずれも昭和シェル石油の100%子会社。