受精前に父親が摂取した食事の内容が生まれてくる子供に影響を与える可能性

2013年12月16日 14:03

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 これまで、母親の妊娠中の食事内容と生まれてくる子供との関連性に焦点をあてた研究は多くなされてきたが、このたびMcGill大学が行った研究によれば、妊娠前に父親が摂取した食事内容や喫煙や飲酒行為についても、生まれてくる子供が先天性障害を持つかどうかに影響することが分かったとのこと(slashdotCBS News)。

 マウスを使った実験を行い、ビタミンB9(葉酸)不足の食事を摂取し続けたマウスを父親とする葉酸不足群と、食事で葉酸を充分に摂取したマウスを父親とするコントロール群とを比較したとき、葉酸不足群では27%の子供に先天性障害が見つかり、コントロール群では3%だった。

 葉酸不足群でみられた先天性障害には、頭部及び顔、脊椎の骨格異常、胸骨や胎盤発育の異常があり、なかには脊椎の中に水が溜まっていたマウスもいたようだ。また、骨が硬くならない肢や筋肉、骨格の異常や、手や足の指の発達障害もみられたとのこと。一方のコントロール群に見られた先天性障害は、発育不良や皮膚変色といった軽度のものだったとのこと。

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