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頭打ち感の出る韓国株式相場、日本や中国の影に隠れて一時休止か
*09:04JST 頭打ち感の出る韓国株式相場、日本や中国の影に隠れて一時休止か
韓国の株式相場で頭打ち感が鮮明化しています。
代表的な株価指標である韓国総合株価指数(KOSPI)は今年6月25日の安値から10月23日の高値まで16.5%急伸。これは米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和第3弾(QE3)の縮小に向けたタイムラインを示した時期で、その他の新興国、特に経常赤字を抱えるインドやインドネシアからは外国資本が急速に流出して為替や株式相場が大出血を被った期間と重なります。
外国為替相場の動きを見ると、韓国通貨ウォンは対ドルで6月25日の安値から10月24日の高値まで9.3%上昇。対するインド・ルピーは5月1日の高値から8月28日の安値まで29.0%暴落しています。
米国のQE3縮小が東南アジアや南アジア市場を揺るがす半面、良好な経済ファンダメンタルズ(基礎的要件)と過去最高の更新を控えた経常黒字を抱えた韓国に外国人の資金流入がなだれ込み、通貨高と株高を引き起こしたと分析されています。
一方、10月後半以降のKOSPIは元気がありません。指数は1950-2050の狭いレンジでもみ合っており、外国人の売買動向を見ても10月後半から売り越しが目立つようになりました。
専門家からは韓国国内の流動性の低さに加え、企業業績が失望的な内容だったことが、外国人が売りに回った背景だとの指摘が出ています。また、アベノミクスや日銀追加緩和などへの期待から日本株が好調なほか、中国が構造改革を大胆に進めると発表するなど、韓国市場の影が薄くなってきた印象も否めません。
とはいえ、米国や中国で良好な経済指標が相次ぐなど、輸出立国である韓国にとって追い風状態は続いています。株価に割高感は薄く、企業業績が株高を支援するまで伸びれば、来年の韓国株は息を吹き返すかもしれません。
ちなみに、ブルームバーグがストラテジスト15人の予想をまとめたところでは、KOSPIは来年18%上昇して2341に達し、2011年5月に付けた終値ベースでの最高値2228.96を上回る見通しだそうです。
(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》
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