真水と塩水からエネルギーを生む装置

2013年12月6日 06:00

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 イェール大学の研究グループが、真水と塩水を混ぜてエネルギーを作り出す装置を開発したとのこと。浸透圧を使ってエネルギーを得る手法としては「圧力遅延浸透(PRO)」というシステムがすでに考案されているが、過塩性の水を用いることでより多くのエネルギーを生み出すことができるのだという(本家/.C&EN記事)。

 同装置にはPROの技術をベースにしており、一方は真水、もう一方は塩水が流れる2つの流路が半透膜で仕切られた電池内で合流するように設計されている。浸透作用により真水が半透膜を通過して塩水側に移動するため塩水側にかかる圧力が増大する。そして、この塩水内の圧力がタービンを回転させることで電気が生み出されるという仕組み。

 薄い透過膜をトリコット生地のフィードスペーサーで補強することにより、システムの圧力を極限まで上げることが可能となったという。水圧48bar(700psi)にも10時間以上の耐久性を維持することが可能となり、1平方メートルの半透膜あたり最大で60Wのエネルギーを得ることができたとのこと。

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