セブン&アイHD、バーニーズジャパンの株式49%取得 商品開発を強化

2013年12月4日 11:51

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 セブン&アイ・ホールディングスは4日、バーニーズジャパンの株式49.99%を取得することで合意したと発表した。グループ内百貨店事業の商品開発力強化につなげる狙い。

 同社によると、同社グループの百貨店事業の中核会社であるそごう・西武では、上質で魅力ある暮らしを提案する「新しい百貨店」を目指し、他店舗との差別化を図るため、プライベートブランド商品を中心とする自主開発商品の強化に取組んでいる。

 この「新しい百貨店」を実現するために、バーニーズジャパンが持つ世界的なブランド力や、高感度な顧客層の多様なファッション嗜好性に対応した幅広い品揃えと編集・提案力が必要だと判断して、今回の出資に至ったという。また、バーニーズジャパンはブランドロイヤリティの高い優良な顧客による支持を得ていることから、百貨店事業と早い段階でのシナジー効果が期待できるとしている。

 今後は、バーニーズジャパンの持つ商品調達力や売場編集力等のノウハウを活用し、商品開発力を強化していく計画。

 株式は東京海上キャピタルの運営するファンドから取得する。

 バーニーズジャパンは、設立が1989年で、資本金が49億9,000万円、2013年2月期の売上高は195億2,200万円。住友商事が50.01%、東京海上キャピタルの運営ファンドが49.99%を出資している。

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