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未来を正しく予見して堅実な約束をする方法
これまで、当初はよい考えのように思えて同意したこと――たとえば親戚との食事や週末ボランティア・プロジェクトあるいは新しい社会活動への参加――なのに、その日が近づけば近づくほど行きたくないと思ってしまった経験はありませんか。
驚かれるかもしれませんが、心理学者はこれを “認知バイアス”の分類に入る一般的な習性として見なしています。これは専門用語ですが、詰まるところ、何かについてしばらくたってからどう感じるかうまく予想ができないということになります。
ですから、予定では先のこと(たとえば週末姉の子供の相手をすること)に簡単に“イエス”といってしまうことがあるのも、それが理由です。
こういったことは、時間的にすぐ近くにくるまでは、現実よりずっと楽しそうな印象を与えたり、少なくともそれほど面倒なことには思えなかったりするだけなのです。
しかし、人間の脳がこのように人をごまかすことに長けていたとしても、タイムマネジメントの問題に悩みマルチタスクをしてあえいでいる将来のある時点で同じ過ちを犯さないようにするための簡単なコツは、幸いにもあるのです。それは、要求されていることはすべて、来月でも来年でもなく、来週しなければならない、と想像してみることです。
こう考えることで、約束を実際問題として考えて次にご紹介する問題を検討せざるを得なくなり、その約束を本当にしてよいかどうか適切な判断ができるのです。
■忙しくなり過ぎないか
理論的に言って、今から半年後の予定表を見るとたくさん時間があります。しかし、その半年の間にはいつも同じことが起こります――新たな約束で予定が詰まってくるのです。
もし来週の時点で新たなプロジェクトや責任を請け負うことが事実上不可能だったら、それよりさらに先の時点で同じようなことを引き受けるかどうかは、よくよく考えた方がいいでしょう。
■使い過ぎていないか
同様に、将来見込まれるボーナスや臨時収入をあてにしてお金を使ってしまうのは簡単ですが、 それができるのは歯医者の予約や車の修理、そのほか今は思いつかないけれども最終的には払わなければならなくなる何件もの避けられない支出のことを考えていないからです。
工面する費用の出所や金額を明確に把握していない限り、自分のお金(あるいは会社の資金)について、はるか先のことに関する決定はしないようにしましょう。
■本当にしたいと思うか
しないほうがよかったと思う約束の問題点のほとんどがここに帰着します。今現在何かを特に楽しめなかったら、あとになって魔法のようにそれが大好きになるということもおそらくないでしょう。
したがって、いざ実行するときになったら苦痛に感じるかもしれない行動に“イエス”というときは、気をつける必要があるのです。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
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