【今週の展望】日経平均=ドル円×150+プレミアム200円?

2013年11月24日 20:13

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 今週、11月第5週(11月25~29日)は5日間の取引。28日はアメリカでは感謝祭の祝日で休場。翌29日の「ブラックフライデー」はNY証券取引所は午後1時までの短縮取引で薄商いが確実なので、感謝祭の週のアメリカ株の取引は実質的には3日間。29日は為替市場も債券市場もNYMEXやCMEの商品先物市場も短縮取引になる。この日からクリスマス商戦のセール期間が始まり、小売業は書き入れ時になる。

 国内の経済指標は、26日は10月の企業向けサービス価格指数、28日は11月上旬の貿易統計、10月の商業販売統計が発表される。11月最後の平日の29日は10月の家計調査、失業率・有効求人倍率(労働力調査)、全国・東京都区部消費者物価指数(CPI)、鉱工業生産指数が取引時間前に、10月の自動車生産台数、住宅着工件数が取引時間中に発表される。

 25日に気象庁が12~2月の3ヵ月予報を発表する。冬の気温は冬物の売行きに影響する。25日に日銀の黒田総裁がフランスのパリで講演を行い、26日は10月31日に開かれた日銀の金融政策決定会合の議事要旨が発表される。

 主要企業の決算は、25日はダイドードリンコ<2590>、26日は内田洋行<8057>、28日は菱洋エレクトロ<8068>、アインファーマシーズ<9627>が発表する予定。なお、27日は大手生命保険会社の決算発表が集中するが、第一生命<8750>は11月14日に発表済み。新規IPOは29日にアライドアーキテクツ<6081>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で企業とSNSをつなぐソーシャルメディアマーケティング支援事業を行う会社で、公開価格は1700円。

 海外の経済指標は、アメリカから26日は住宅関連指標、27日は感謝祭で前倒しになる分が集中的に出てくる。25日はアメリカの10月の仮契約中古住宅販売指数、26日はアメリカの9月、10月の住宅着工件数(9月は政府機関閉鎖で延期になった分)、10月の建設許可件数、9月のS&Pケース・シラー住宅価格指数、FHFA住宅価格指数、11月のリッチモンド連銀製造業指数、消費者信頼感指数、27日は英国の7~9月期国内総生産(GDP)速報値、アメリカの10月の耐久財受注、シカゴ連銀全米活動指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数改定値、10月のカンファレンスボード景気先行指標総合指数、28日は中国の10月の工業利益、ドイツの10月の小売売上高、11月の失業率、消費者物価指数(CPI)速報値、ユーロ圏の10月のマネーサプライM3、消費者信頼感指数確報値、29日はインドの7~9月期国内総生産(GDP)、ユーロ圏の11月の消費者物価指数(CPI)速報値、10月の失業率、12月1日は中国の11月の物流購入連合会の製造業購買担当者景気指数(PMI)が、それぞれ発表される。27日にはブラジル中央銀行が政策金利を発表する予定。アメリカの主要企業の決算は26日にヒューレット・パッカード、ティファニーが発表する予定になっている。

 22日の日経平均は、前場に15579円まで上昇し、5月22日の終値ベース年初来高値15627円にあと48円まで接近したが、後場はつるべ落としで15307円まで272円下落した。下げ止まって反発し16円高で済んだとはいえ、それは前場に15942円のザラ場ベース年初来高値をつけた後、後場に14483円まで1459円暴落という地獄の逆落としを演じた「5月23日」の悪夢が、5分の1スケールのミニチュア版で再現したかのようだった。

■関連記事
【日経平均】前場大幅高後場急落のミニ5・23で16円高
【日経平均】15300円台に乗せて悪材料をいなし289円高
【日経平均】全ては為替次第の無粋な50円安で3日続落
【日経平均】円安一服でも15000円は割らずに戻し37円安
【日経平均】利食いと押し目買いの間で振れて1.62円安

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事