日産、EV商用車「e-NV200」を14年中に日本投入

2013年11月15日 09:59

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日産自動車は、100%電気商用車「e-NV200」を、2014年度中に日本市場に投入すると発表した。

日産自動車は、100%電気商用車「e-NV200」を、2014年度中に日本市場に投入すると発表した。[写真拡大]

 日産自動車は、100%電気商用車「e-NV200」を、2014年度中に日本市場に投入すると発表した。

 同社によると、「e-NV200」は2014年半ばからスペインのバルセロナ工場で生産を開始し、世界各国で販売することを予定している。「日産リーフ」に続き、同社がグローバルで販売する2車種目の電気自動車(EV)となる。

 「e-NV200」は、ディーゼル車やガソリン車のバンと同等の室内の広さや多用途性、実用性を備える。また、屋外行事や緊急の際の電源としても活用できる荷室の電源供給機能や、先進的なテレマティクスシステムなども搭載する。

 また、商用で重視されるランニングコストについては、同クラスの商用車をリードし、優れたレベルを達成するとしている。

 同社では現在、「e-NV200」の特長を活かした効果的な活用法のモデルケースを確立すべく、地元自治体である横浜市と共にその具体策を検討しており、すでに、同市での公用車としての活用や、横浜市民全体を対象とした車両モニター制度の設置などが、候補に挙がっているという。

 日産と横浜市は従来から、低炭素都市を目指した次世代交通の実現に向けた取り組み「ヨコハマ モビリティ “プロジェクト ゼロ"」を進めており、これまでに、「日産リーフ」と超小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」を活用した施策を実施してきた。

 また、横浜市とスマートシティの構築・発展に関して相互協力関係にあるスペインのバルセロナ市では、「e-NV200」がバルセロナ市のタクシーとして活用され、その活用を後押しするための急速充電器網やEVタクシー専用停車場を整備していくことなどが、検討・計画されているという。

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