パナソニックが住宅分電盤を新開発、2014年度に製品化へ

2013年11月6日 16:58

印刷

 パナソニックは6日、スマートグリッド社会の実現に向けたホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)の市場普及を図るため、家庭での配電と情報の中枢となり、将来に備えたさまざまな機能を搭載可能な住宅分電盤「スマートコスモ」を新開発したと発表した。2014年度での製品化を目指す。

 「スマートコスモ」は、電気・ガス・水道と家庭で使用するエネルギーを「見える化」するとともに、計測した電力の使用状況などのデータを活用することで利用者の生活支援や節電誘導喚起などの新たなサービスを創出する。

 また、「スマートコスモ」は、将来のスマートグリッド社会におけるさまざまな環境変化やサービスへの対応を想定した設計であるため、新築時の太陽光発電システム、家庭用燃料電池やパナソニック製住宅用「創蓄連携システム」の導入対応はもちろん、数年後にこれらの設備を増設する場合でも必要な計測機器などを分電盤内に容易に設置でき、省施工と省スペースを実現する。

 将来的にはスマートメーターと連携することで、今後電力会社などが導入を検討しているデマンドレスポンスやピークシフト、ピークカットなどにも対応できるため、「電力需給の安定化」や「大規模停電の防止」への貢献が可能となる。

関連記事