ドコモ出資のインド通信大手、親会社からの追加出資を要請か

2013年10月14日 14:04

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:04JST ドコモ出資のインド通信大手、親会社からの追加出資を要請か
NTTドコモ<9437>が26%出資するタタ・テレサービシズ(TTSL)が、ドコモや財閥親会社のタタ・サンズに追加出資を要請しているもようだ。TTSLは2600億ルピー(約4200億円)の負債を抱えており、来年初めに予定されている帯域入札に向けた資金繰りの一環とみられている。

これは地元紙ビジネス・スタンダード(電子版、14日付)が報じたもので、帯域獲得資金自体には問題がないものの、親会社による後ろ盾が必要になっているという。

TTSLは首都デリーでの帯域確保を目指しており、カバー範囲を拡大して業界4位という地位からの脱却を図りたい考え。

一方、銀行は通信セクターで約2兆ルピーのエクスポージャーを抱えており、これ以上の融資には消極的。また、第2世代(2G)通信帯域の入札やり直しで打撃を受けた業者も多く、通信業界では銀行融資を取り付けるのが難しくなっているのも事実だ。

なお、ドコモは2014年3月までに持ち株すべてをタタ財閥に譲渡するオプションを保有。売却条件は市場価格か、2008年に買収した際の金額1300億ルピーの50%かの、どちらか高い方となる。《RS》

関連記事