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伝統の文法・意匠を纏った「ゴルフGTI」、その日本上陸の夜
新型ゴルフGTI、発表会は生憎の雨。赤いグリルに走るラインがGTIの証し。そう、思えば、7thゴルフの発表会も雨の日だった。[写真拡大]
9月25日、VW(フォルクスワーゲン)新型ゴルフに魅力的なモデルが追加された。欧州で覇権を競うスポーツホットハッチの代名詞「ゴルフGTI」だ。発表会&パーティは同日夜、東京・青山の「KIHACHI」でジャーナリスト100名ほどを集めて行なわれた。
VWゴルフは、コンパクトなFFハッチバック車に「GTIセグメント」というジャンルを築いた立役者だ。コンパクトHB車に高性能エンジンと、それに相応しい強化されたサスペンション、ブレーキなどを搭載して高い運動性能を発揮してきた。
GTIには初代ゴルフにラインアップされて以来、その文法とも言うべき幾つかの伝統的な意匠がある。それは、アルミホイールから覗く赤いブレーキキャリパーであり、ハニカム構造のラジエターグリル、そしてそこに水平に赤いラインを配すること。そして新型ではそのラインがヘッドライトまで回り込んだ。一方、インテリアに目を移すとGTI専用スポーツシートはモデルチェンジ毎に進化しながら、赤と白のラインを初代から受け継ぐタータンチェック柄のシート。歴代3本スポークの専用ステアリングを採用し、シフトノブとともに本革の縫製は伝統的に赤いステッチとなる。発表会ではアルコールが供されるなか、ドイツ本国からVWデザイン部のマヌエラ・ヨーステン氏が来日。GTIデザインについて語りイベントを盛り上げた。
パワーユニットは2リッター直列4気筒DOHC+ターボエンジンで、これを横置きして前輪を駆動する。大幅な改良を受けたエンジンの最高出力は220ps(162kW)/4500-6200rpm、最大トルクは35.7kg,m/1500-4400rpm。先代比9psの出力アップに加え、1500rpmという低回転域から3.5リッタークラスの最大トルクを発生するドライバビリティの高さが自慢だ。燃費性能も大きくアップした。組み合わせるトランスミッションは2ペダル6速DSGで、今回はじめて専用のクイック(ロックからロックまで、僅か2.1回転)なプログレッシブステアリングを採用した。専用チューンのサスペンションの採用で、標準よりも10mm低い全高(1450mm)となり、組み合わせる225/45R17タイヤと専用の17インチ・アルミホイールがスポーティな印象を際立たせる。
ボディカラーは全7色、価格は369.0万円。新型はパフォーマンスを大幅に上げながら、JC08モード燃費15.9km/リッターと先代の13.0km/リッター(しかもこの数値は10・15モード燃費)を大幅に上回ったのもニュースだ。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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