日産、ミャンマーで自動車生産へ タンチョンモーターと共同で

2013年9月20日 18:51

印刷

 日産自動車とタンチョングループは20日、ミャンマーでCKD生産に関するライセンスを取得したと発表した。今回タンチョンモーター(ミャンマー)株式会社は、日産車の製造および販売の権利を付与された。これは、両社によるミャンマー投資委員会への申請が今年8月13日に認可されたことによるもの。

 同認可に伴い、タンチョングループはバゴー管区の工業地帯に生産工場を建設するための3カ年プロジェクトに着手する。本格稼働時には年間1万台の生産能力を有することになる同新工場では、2015年に日産「サニー」の生産を開始し、稼働開始時には300人の従業員を雇用する予定。

 日産のカルロス・ゴーン社長は、「今回の認可は、我々のグローバルな成長計画において重要なマイルストーンであり、『すべての人々に自動車を』という私たちの取り組みを明確に表したもの。私たちは、ミャンマーがこの地域における重要な経済の推進役となることを確信しており、この国の自動車産業の発展に寄与することを約束する」と述べている。

 今回建設される80エーカー(32万4,000平方メートル)の最先端の設備は、ミャンマー最大の、またバゴー管区では初めての自動車工場となる。同工場はタンチョンモーター(ミャンマー)株式会社により建設・運営される予定。

 なお、タンチョングループは、主に自動車の生産・販売、アフターサービス、またローン、リース、保険などの関連金融サービスの提供に携わっている。タンチョングループは、マレーシア、シンガポール、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーで日産車の独占販売店となっている。

関連記事