地球上の重力の違いを地図で表した「GGMplus」

2013年9月19日 12:33

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 地球上の重力はすべて一定というわけではなく、地域によってわずかに異なっている。こうした重力の違いが発生するのは、地球が完全な球体ではないからだ。オーストラリアとドイツの調査チームは、こうした重力の違いを分かりやすくするため、衛星データと小規模地形モデルに重力測定値を結合して重力場の地図となる「GGMplus」を作成した(Business InsiderGGMplus本家/.)。

 その結果、地域によって約0.7%の重力の差があることが判明した。たとえば北極では重力加速度9.83msであるが、赤道に近いペルーのワスカランでは重力加速度は9.76msとなった。北極では体重100kgの人がワスカランでは700g体重が軽くなる計算だ。地球の引力は極地がもっとも強く赤道近辺が弱くなる。しかし地球は平らではないため、山や谷、含まれている鉱物の種類などによって重力は変わってくるという。研究者はこの地図が運河の構築や橋やトンネルの建築、鉱物探査などに利用されることを期待しているとしている。なお、この地図は無償で利用することが可能とのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス

 関連ストーリー:
米国で最も幸せ度が高いのはハワイ 2013年02月25日
無重力下で熟成するウィスキー 2012年04月13日
JAXA、放射性物質を可視化するカメラを開発 2012年03月31日
環境省、国内の自然エネルギー発電のポテンシャル分布図を発表 2011年04月22日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事