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自転車との衝突回避リスクを低減する新技術を導入するボルボ
今でこそ、クルマの安全性について世界中のメーカーが熱心に取り組んでいるが、そのはしりともいうべきブランドが、メルセデス・ベンツとボルボだろう。
ボルボ・カー・ジャパンは、2014年モデル(一部モデルを除く)に「サイクリスト検知機能」導入し、販売を開始する。
近年スポーツやレジャー、通勤などで、自転車を愛好するサイクリストが増えているが、その一方で、事故や、同じ車道を走る自動車との接触/衝突事故の危険性が高まっている。自動車と自転車との事故についての調査では、「追突事故」の致死率が出合い頭の事故と比較し約10倍と圧倒的に高くなっている。また、四輪運転者の事故の要因のうち、「ドライバーの不注意」が約8割と、その要因のほとんどを占めている。こうした対自転車事故に対応するボルボの新安全技術が、「サイクリスト検知機能」だ。
欧州の事故データによると、交通事故で亡くなったサイクリストの約半数は、自動車との衝突によるもの。日本では、交通事故全体における自転車事故の比率は2割以上を占めており、そのうちの約8割が対自動車によるものである。
「サイクリスト検知機能」は、フロントグリル内に組み込まれたミリ波レーダーやフロントガラスに装着されたデジタルカメラと赤外線レーザー、コントロールユニットによって構成されている。ミリ波レーダーは、前方の障害物を検知して、その位置と物体までの距離を常に測定し、カメラは物体の種類を識別する。デュアルモード・レーダー(ロングレンジ、ワイドレンジ)の広いスキャンエリアによって、歩行者とサイクリストの検知を容易にしている。高解像度カメラが緊急時に止まるべき車両、歩行者そしてサイクリストを識別し、コントロールユニットは、交通の状況を常に監視・判断する。
「サイクリスト検知機能」は、車両と同じ方向に走っている自転車が突然自車の進路内に入り、自転車との衝突が避けられないと判断した場合に、光と音による警告と同時に自動でフルブレーキを作動させ、追突を回避または軽減するものだ。検知できる自転車は大人用の自転車で、地上70cm以上の高さにリア・リフレクターが装備されていることが条件となっている。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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