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イグ・ノーベル賞、日本人が7年連続受賞
あるAnonymous Coward 曰く、 今年の「イグ・ノーベル賞」で日本人研究者が「医学賞」と「化学賞」を受賞したそうだ。日本人の受賞は7年連続(NHKニュース、MSN産経ニュース、朝日新聞)。
「化学賞」を受賞したのは、タマネギを切ると涙が出てくる原因となる酵素を突き止めたハウス食品ソマテックセンター研究主幹ら。これまでは、タマネギやニンニクの風味と同じ酵素だと考えられていた。
「医学賞」を受賞したのは、心臓移植したマウスにオペラ「椿姫」を聞かせると、拒絶反応が抑えられることを明らかにした帝京大学医学部准教授ら。
2013年イグノーベル賞受賞者は次の通り。
医学賞:Masateru Uchiyama [JAPAN], Xiangyuan Jin [CHINA, JAPAN], Qi Zhang [JAPAN], Toshihito Hirai [JAPAN], Atsushi Amano [JAPAN], Hisashi Bashuda [JAPAN] and Masanori Niimi [JAPAN, UK]
受賞理由:心臓移植したマウスにオペラを聞かせる事による効果の調査
心理学賞:Laurent Bègue [FRANCE], Brad Bushman [USA, UK, the NETHERLANDS, POLAND], Oulmann Zerhouni [FRANCE], Baptiste Subra [FRANCE], and Medhi Ourabah [FRANCE]
受賞理由:人間は「酔っている」と思い込むだけで自分がより魅力的になったように見えることを発見(AFPBBニュースによる日本語記事)
生物学および天文学の合体受賞:Marie Dacke [SWEDEN, AUSTRALIA], Emily Baird [SWEDEN, AUSTRALIA, GERMANY], Marcus Byrne [SOUTH AFRICA, UK], Clarke Scholtz [SOUTH AFRICA], and Eric Warrant [SWEDEN, AUSTRALIA, GERMANY]
受賞理由:フンコロガシは天の川を見て進行方向を判断していることを発見(/.J過去記事)
安全工学賞:The late Gustano Pizzo [USA]
受賞理由:飛行機ハイジャック犯を捕まえるための電気機械的システムの開発。ハイジャックが発生したとき、その犯人をトラップ付きのドアを使ってパッケージに押し込め、その後飛行機に特別に設置しておいた爆弾倉からパッケージごと投げ捨てる。パッケージにはパラシュートが付けられており、無線警報でその場所を警察に伝えて逮捕させる、というもので、すでに特許化(US Patent #3811643)されている
物理学賞:Alberto Minetti [ITALY, UK, DENMARK, SWITZERLAND], Yuri Ivanenko [ITALY, RUSSIA, FRANCE], Germana Cappellini [ITALY], Nadia Dominici [ITALY, SWITZERLAND], and Francesco Lacquaniti [ITALY]
受賞理由:月面であれば、人間が池や沼の水面を走ることは理論的には可能ということを発見(日本語での紹介記事)
化学賞:Shinsuke Imai [JAPAN], Nobuaki Tsuge [JAPAN], Muneaki Tomotake [JAPAN], Yoshiaki Nagatome [JAPAN], Toshiyuki Nagata [JAPAN, GERMANY], and Hidehiko Kumgai [JAPAN]
受賞理由:タマネギを切ったときに涙が出るという反応は実は非常に複雑なプロセスによって生まれていたことを発見
考古学賞:Brian Crandall [USA] and Peter Stahl [CANADA, USA]
受賞理由:死んだトガリネズミを半茹でにして噛まずに飲み込んだのち、その排泄物をしばらくのあいだ注意深く観察するという研究を行ったため。その骨は体内の消化機構によって溶かされ、その骨はなくなってしまうことが観察できたという
平和賞:ベラルーシ大統領のAlexander Lukashenko氏とベラルーシ警察
受賞理由:公衆の場で拍手を行うことを違法化したこと、それを行った片腕の一般人を逮捕したこと(AFPBBニュースの記事)
確率学賞:Bert Tolkamp [UK, the NETHERLANDS], Marie Haskell [UK], Fritha Langford [UK, CANADA], David Roberts [UK], and Colin Morgan [UK]
受賞理由:長く寝そべっていた牛ほど、その後すぐ立ち上がるということを発見したことと、一度牛が立ち上がったら、牛がいつ再び寝そべるかを予測することは難しいということを発見した
公衆衛生賞:Kasian Bhanganada, Tu Chayavatana, Chumporn Pongnumkul, Anunt Tonmukayakul, Piyasakol Sakolsatayadorn, Krit Komaratal, and Henry Wilde [THAILAND]
受賞理由:タイにおける「ペニス切断の流行」に対する外科的対処法を広めた。ただし、アヒルにペニスを食べられたケースには対応できない(タイでは男性が女性にペニスを切断されるという事件が日常茶飯事で、切断したペニスを動物に食べさせるということもよくあるらしい)
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