フォルクスワーゲン(VW)が止まらない コンパクトでもポテンシャルが高いクルマが売れる

2013年9月10日 19:29

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

新型「ポロ・ブルーGT」は「ポロ GTI」と「ポロ TSI ハイライン」の間を埋めるモデル。スポーティモデルとして、高い動力性能と「ポロ」史上最高の低燃費を兼備している。

新型「ポロ・ブルーGT」は「ポロ GTI」と「ポロ TSI ハイライン」の間を埋めるモデル。スポーティモデルとして、高い動力性能と「ポロ」史上最高の低燃費を兼備している。[写真拡大]

 フォルクスワーゲン・ジャパンの販売が絶好調だ。2013年8月単月で過去最高の前年比124.0%の4347台(JAIA:日本自動車輸入組合調べ)の新車登録台数を記録し、1月〜8月累計でも4万2022台(前年比114.3%/同)となっている。年間登録台数で4万台を超えるのは2002年以来で11年ぶりだ。

 この好調なセールスを牽引しているのが、6月下旬にデビューした新型ゴルフだ。高いクオリティとコストパフォーマンスの高さが評価された結果だろう。輸入車ユーザーだけでなく国産車からの乗り換えも多いという。新型ゴルフの登録台数は6月から8月までで5000台を超えた。もうひとつの牽引車がフォルクスワーゲンの末弟「UP!」だ。シティエマージェンシーブレーキなど国産車には無い安全性能とデザインが支持を集め、コンパクトだがポテンシャルの高いフォルクスワーゲンのクルマが支持され売れているようなのだ。

 そのUP!に初の限定車が登場、「black UP」と「white UP!」である。ブラックは4ドアのみで199.0万円。ホワイトは2ドア189.0万円、4ドア199.0万円というラインアップだ。白or黒の限定カラー、専用シート&ステアリングなどでドレスアップした限定車だ。

 

 もう一台フォルクスワーゲンから魅力的なモデルが登場する。「VWポロ」に追加された新グレード。ポロとしては史上最高燃費、JC08モード21.3km/リッターを達成した「ポロ・ブルーGT」である。ただし、燃費が良いからと言ってつまらないエコカーではない。実に最高速210km/hを達成したアスリートでもあるのだ。

 搭載する1.4リッターTSIターボエンジンの出力/トルクは、140ps(103kW)/25.5kg.m(250Nm)と高性能でありながら、大きなパワーが必要の無いクルージング時には4気筒のうち2気筒を休止させる。これに、ブルーモーション・テクノロジー(スタート/ストップシステム、ブレーキエネルギー回生システム)、エアロダイナミクスを向上させるための専用エクステリアやアンダーボディトリムの採用などにより前述の好燃費を達成している。

 一方でスポーツハッチ「ポロGTI」から受け継いだスポイラーやリアデュフーザー、デュアルエキゾーストなどがスポーティな印象を高める。同時に15mm低い車高と専用サスペンション、17インチアルミホイールなどでハンドリング性能も格段にアップした。

 この魅力的で速くスポーティなコンパクトハッチ「ポロ・ブルーGT」、ボディカラーは全部で4色。価格は263.0万円。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
超弩級のスポーツハッチ「プジョー308 Rコンセプト」
アウディA3が第三世代にスイッチ、第一弾5ドアHBをリリース
新型ルノー ルーテシアにみる、カーデザインの無国籍性
日本の消費者は「欧州車の基本性能の高さ」を理解しはじめた?
新型ゴルフは古き良き時代への回帰の兆しか?

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事