東芝、インド企業から電力・配電用変圧器事業などを約200億円で買収

2013年9月10日 18:41

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 東芝は10日、インドのヴィジャイエレクトリカル社(以下Vijai社)と、同社の電力・配電用変圧器および開閉装置事業(以下T&D事業)を買収することで合意したと発表した。買収金額は約200億円。今後、許認可等の諸手続きを経て、2013年11月を目途に事業取得を完了する予定。

 今回の合意に伴い、東芝はインドに新会社を設立し、新会社がVijai社の保有するT&D事業を買収するとともに、東芝の保有する最新鋭の設計・製造技術と製品ラインナップを加えることで、インド国内のみならずグローバルでのT&D製品の供給体制を確立する。また、インド国内向け電力用パワーエレクトロニクスシステム事業、鉄道用電力システム事業にも参入する計画。

 Vijai社は1973年に配電用変圧器の製造・販売会社として設立されて以降、高い生産・品質水準を確立することで成長し、2006年には電力用変圧器事業や開閉装置事業などに参入するなど、T&D関連で事業規模・事業範囲を拡大してきた。配電用変圧器については現在インド国内でトップシェアを持っており、欧州・アフリカ諸国などグローバルに事業を展開している。

 インドでは2003年以降、年率5%以上の経済成長が続いており、電力・交通などのインフラ不足を解消するための設備投資が長期的に継続するものと見込まれている。これに伴い、T&D市場は今後も堅調な成長を続け、2015年度には4000億円規模になると見込まれている。

 今回の合意により、東芝はインド市場に本格的に参入し、5年後にシェア20%を目指すとともに、東芝が現在までに構築してきた日本・ブラジル・中国・ロシア・東南アジア(マレーシア・ベトナム)等のT&D製造拠点に加え、東芝のグループ会社であるランディス・ギア社のグローバル販売網を活用することで、2015年度T&D/スマートグリッド事業において全世界で売上高7000億円を目指す。

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