【中国の視点】中国人の消費感覚に変化、高級ブランド品よりも安全食

2013年9月2日 08:16

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記事提供元:フィスコ


*08:16JST 【中国の視点】中国人の消費感覚に変化、高級ブランド品よりも安全食
中国人の消費感覚に大きな変化が生じている。これまで好まれていた高級ブランド品の販売が伸び悩む一方、健康食や安全とされる食品の販売が急速に伸びている。

一部メディアによると、ドイツ産のカニはインターネットで3日間の試験販売されたところで、計30万匹の受注を受けたという。価格は国内産より高いにもかかわらず、国内の環境問題や食の安全に対する不信感が消えないことが販売好調の背景にある。ドイツカニにかかわらず、香港経由で入ってきた外国産サーモンやチェリーも飛ぶように売れているという。

小売業界のアナリストは、最近のプレゼントの傾向について、高級ブランド品よりも安全食品の方が増加していると指摘。海外の輸入食品のほか、国内指定農園や養殖場の製品も好まれているという。

専門家は、中国当局が環境や食の安全に一段と注力しなければ、国外だけでなく、自国民からも信頼されなくなると批判。また、食の安全を確保しなければ、国の崩壊につながる恐れがあると警鐘を鳴らした。《ZN》

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