日産、米州での生産台数を2014年に200万台以上に拡大 新工場完成で生産増

2013年8月28日 13:34

印刷

 日産自動車は27日、同社の米州地域における生産能力が、昨今の米国工場の生産能力増強やメキシコ、ブラジルでの新工場完成などにより、2014年初頭までに200万台を上回る予定だと発表した。

 日産は、米州地域の力強い成長と、不安定な世界通貨の影響回避のため、同地域における新工場の建設と生産能力の増加に対して50億ドル以上の投資を行った。これにより同地域の生産拠点は急速に拡大している。また、この積極的な成長と拡大に対応するため、米州地域全体で1万人以上を新たに雇用している。現在、ほとんどの雇用は完了または進行中の状態にある。

 日産は、メキシコにおいて50ケ月連続で市場シェアNo.1を獲得している。アグアスカリエンテスでは新たに20億ドルを投資し、生産設備、サプライヤーパーク、品質確認のための試験場を作ることで、さらに勢いを増していく。これらの設備は間もなく完成する予定。新しい生産設備では第1段階として、日産のBプラットフォーム車を年間最大17万5,000台生産することが可能となり、アグアスカリエンテス、クエルナバカにある既存の2工場の補完を行う予定。

 また、ブラジルのレゼンデでは、15億ドルをかけて新しい生産工場の建設が行われている。生産開始は2014年前半となる予定で、Vプラットフォーム車を年間20万台生産する能力を持つ予定。日産にとって南米初の工場となるレゼンデ工場では、ブラジルでの市場シェア拡大という日産の目標を支える生産を行っていく。なお、2012年に日産は、ブラジルにおいて3年連続で最も成長した自動車メーカーとなった。

 また、テネシー州デカードのルノー・日産アライアンスの新しいパワートレイン工場では、インフィニティおよびメルセデスベンツ向けの4気筒ガソリンエンジンの生産を2014年初頭より開始する。これはダイムラーとの合弁事業であり、年間生産能力は25万基。

関連記事