【株式評論家の視点】ライオンは収益改善が急ピッチ、海外も利益の出る局面へ

2013年8月27日 10:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  ライオン <4612> の高値もみ合いが煮詰まり、8月15日の戻り高値クリアーから、5月20日の年初来高値640円をも更新する上昇第2ウンド相場へ発進の可能性が強くなってきた。

  今2013年12月期の6月中間決算は売り上げが1660億4100万円(前年同期比2.9%増)、営業利益28億7200万円(同27.7%増)の好調な決算となった。洗浄力を高めて改良発売した超コンパクトタイプの液体洗濯用洗剤「「トップ ハイジア」が好調で、ハンドソープも改良発売した「キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ」も売上げを伸ばした。

  海外部門は、タイでは、洗濯用洗剤の「パオ」が堅調に推移するとともに、オーラルケア製品が大きく拡大。中国でも、オーラルケア分野を中心に増収となった。韓国では競争激化で伸び悩んだものの、円安の効果が効いて好調。

  中間決算については営業利益25億円の見通しでスタートしており、実績は大幅な超過達成となった。利益寄与で注目されるのが国内の収益体質の強化。販売競争激化から値下げ競争に巻き込まれ、前期は利益水準が大きく低下していたが、きめ細かい営業活動や販促費の管理の徹底で利益が底入れ。中間期の利益押し上げに大いなる力を発揮した。

  海外部門は、現在は売り上げ拡大重視から先行で利益は伸び悩んでいるが、先行きに期待は大きい。先行きは安定した成長が見込める状況を迎えており、株価もそこら辺りをもにらんだ展開に発展していく方向が予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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