東芝、モーターや変圧器など産業機器事業の子会社2社を合併

2013年8月22日 13:29

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 東芝は22日、産業用低圧モーターや変圧器をはじめ産業用インバータや受配電機器などの産業機器事業の体制強化を目的に、販売・サービス子会社の東芝産業機器システム株式会社を存続会社として開発・製造子会社の東芝産業機器製造株式会社を10月1日付で合併すると発表した。

 国内では「エネルギー使用の合理化に関する法律(省エネ法)」改正による「トップランナー基準」の対象が拡大され、2014年度からは配電用変圧器、2015年度からは産業用モーターへの適用が開始される。これに伴い国内市場では省エネ製品への切替による大幅な需要増加が見込まれている。

 一方、海外市場は中国、東南アジアなどの新興国市場が持続的に拡大するとともに、オイル・ガス、鉱山分野をはじめとするエネルギー資源分野からの堅調な需要を反映して継続的な成長が見込まれている。

 今回こうした市場環境の変化に対応するために子会社2社を合併し、開発・製造・販売・サービスの一貫体制を構築して業務効率の向上と顧客対応力を強化することで、トップランナー規制により増加する国内需要の取り込みを図る。さらに、海外現地法人との連携を強化することでグローバル事業展開を加速し、新会社として2020年度に売上高2,000億円を目指す。

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