NTTがドワンゴと資本業務提携、約50億円出資

2013年7月29日 19:01

印刷

 日本電信電話(NTT)とドワンゴは29日、NTTの研究所が持つ技術の高度化や適用領域の拡大と、ドワンゴが提供するniconico(ニコニコ動画・ニコニコ生放送)等のサービスの進化、より効率的なサービス提供を図ることを目的に資本業務提携することについて、本日合意したと発表した。

 今後両社は、「サービスやユーザーインタフェースの高度化」「サービス利用環境の品質向上」といった具体的な検討テーマごとに共同研究、共同実験等の活動を進めていくことで、今後も成長が見込まれる映像&ソーシャルサービス分野において世界に類を見ないサービス・ネットワーク技術のさらなる発展を目指していく。

 業務提携については、niconico等における多様な創作、コミュニケーション文化から生まれ続ける大量のデータ(動画、視聴コメント等)に対して、NTTの研究所が持つメディア・UI/UX技術の実証を通じてサービスやユーザーインタフェースの高度化を図っていく。具体的には、動画閲覧時の動画検索における高度化や新たな動画視聴方法の提供、サービスと音声認識技術との連携などに共同で取り組むことで、革新的なユーザー体験の実現などを目指していく。また、得られた成果をもとに更なる技術の高度化や適用領域拡大の検討を進めていく。

 加えて、NTTの研究所が持つネットワーク・通信サービス品質評価技術やノウハウを用いて、実際のユーザー体感に基づき、サービスの品質をネットワークや端末・アプリケーションなどトータルで最適化することで高品質なユーザー利用環境の実現を目指していく。また、将来さらなる拡大が見込まれる映像&ソーシャルサービスの高品質化や低コスト化に必要となるネットワーク技術の高度化に向けた検討を進めていく。

 資本提携については、NTTはドワンゴの発行済み株式の4.99%をエイベックス・グループ・ホールディングスより取得する。取得金額は約50億円。

関連記事