トヨタ、茨城県つくば市で立ち乗り型移動支援ロボットの公道実証実験を開始

2013年7月24日 12:16

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立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet」の利用例(写真:トヨタ自動車)

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 茨城県つくば市とトヨタ自動車は23日、7月24日より「つくばモビリティロボット実験特区」において、トヨタが開発を進めている立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)」による歩道での公道実証実験を開始すると発表した。公道での「Winglet」による実証実験は今回が初めてとなる。

 「Winglet」は、「安心して自由に移動を楽しめる社会の実現」に貢献することを目的に、誰もが快適に使うことができ行動範囲の拡大につながる優れた使用性を、生活空間で使いやすいコンパクトなサイズで実現した次世代のモビリティ。

 同実証実験は、「Winglet」を将来的に公道(歩道)で利用することができるよう、「安全性」「実用性」「利便性」を検証することを目的に、2013年度から3年間の計画で実施する。

 2013年度は「安全性」の検証に重点を置き、産業技術総合研究所職員やつくば市職員などが通勤や勤務時の外出の際に公道(歩道)などで利用することで、走行安全性や歩行者など交通との親和性を評価する。2014年度以降は、需要見込みや、市民の移動支援・地域の活性化・環境改善への貢献度などの「実用性」「利便性」について検証する予定。

 つくば市では、「つくばモビリティロボット実験特区」の認定を受け、2011年6月から日本で初めてとなるパーソナルモビリティロボットの公道実験を行い、これまでに延べ7,000kmを超える実験走行を行ってきた。今回「Winglet」の実証実験を開始することで、日本における生活支援ロボット産業の発展や、モビリティロボットの公道走行の実現に向けて貢献していく。

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