(中国)金融危機は発生しない、金利上昇が一時的なもの=人民日報

2013年6月26日 11:59

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記事提供元:フィスコ


*11:59JST (中国)金融危機は発生しない、金利上昇が一時的なもの=人民日報
中国共産党機関紙である「人民日報」はこのほど、最近の短期金利の急上昇について、一時的なものだとの見方を示し、中国で金融危機が発生しないと強調した。同紙は、中国当局によるシャドーバンキング(影の銀行)などへの規制強化に加え、季節要因で6月末には短期の流動性不足が発生しやすいと指摘。また、今回は中国人民銀行(中央銀行)が例年のように6月下旬に資金を注入しなかったことも金利上昇につながったと分析した。

同紙は、今回の短期金利の上昇が銀行システムの構造問題だと強調。シャドーバンキングの規制強化や資金の大量注入を控えるという人民銀の手法が金融システムの健全化を促進するためだと分析し、長期的には中国の金融システムに好影響を与えるとの見方。また、一部の外国機関投資家が相次いでチャイナリスクを強調していることについて、こうした機関投資家が中国株を安値で取得するための手段だと批判した。《ZN》

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