MSX2+規格のゲーム機「ZEMMIX NEO」、韓国で発売

2013年5月27日 13:45

印刷

記事提供元:スラド

ymitsu 曰く、 韓国はブラジル・オランダと並んでMSXが普及した国として知られており、複数の現地メーカーからMSXマシンが販売されていた。中でもDAEWOO(大宇電子)から発売されていた「ZEMMIX」は代表的なハードとして知られ、海外のMSXユーザにとってもMSXを元にしたゲーム機として、また日本国外メーカーの製品としては唯一MSX2+規格にまで付き合った製品としても有名である。

 ZEMMIXは1985年から1991年にかけて、MSX〜MSX2+の世代にかけて複数の製品が発売されたが、さすがに最近では中古市場でもなかなか見かけなくなったとのこと。そこで、それを嘆いた有志によってZEMMIXを現代の技術で復刻する「ZEMMIX NEO」プロジェクトが開始された。そしてこのたびZEMMIX NEOがめでたく完成し、この5月に実際に注文者のもとに配送された(kotakuの記事ユーザーによるレビュー)。

 ハードはMSX2+規格と完全な互換性があり、9ピン端子やデュアルカートリッジスロットに加え、USBポートやSDカードスロットなどを備えた現代的な仕様となっている。また、アーケードスティックが付属している。msx.org(海外のMSXコミュニティ)のフォーラムでもユーザーによるレビューがあり、こちらではより詳しい解析がされているが、日本でもかつて発売されたワンチップMSX(MSX2互換)を元にファームウェアでMSX2+に対応したらしい。

 100台のみの限定生産であったが好評のうちに完売し、現在は後継機の「ZEMMIX NEO 2」が開発中とのことで、今回買い逃した方も『F1スピリット 3Dスペシャル』(MSX2+専用ソフト)でも用意して期待していて欲しい。なお、筐体デザインはホームベース型のZEMMIX Vに準じているが、デザイン科の学生によって新たに設計されたとのことで、MSX誕生からちょうど30周年となる現代の若い世代においてもMSXの魂がしっかりと受け継がれていることが解って喜ばしい限りだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | ゲーム

 関連ストーリー:
8bit機時代のゲームのテイストを再現した最新ゲーム「シュタインズ・ゲート 8bit」発表 2011年07月22日
1チップMSX、D4から発売決定 2006年09月30日
1チップMSX、2スロットMSX2相当となって商品化 2006年08月11日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事