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バイオバブルには注意が必要/Miniトピック
記事提供元:フィスコ
[Miniトピック]
07:40JST バイオバブルには注意が必要
現在の日本株市場は業績回復や将来の見通しの改善に裏打ちされており、必ずしもバブルとは思わないが、バイオ関連の一角は明らかにバブル症状を示している。確かに、山中京都大学教授のノーベル賞受賞を契機に、政府もバイオ・IPS細胞関連事業へのバックアップや成長戦略の一環として強化することを決定した。
しかし、同分野の実用化への道のりは長く、その成否は非常に不確実である。個別の医薬品や技術が実用化されるまで5年や10年かかるのは当たり前のことで、実用化に至らないものも当然ある。
現在バイオ関連株はあまりにも高すぎる期待を背景に、「バイオ」と名がつくだけで、あるいは事業内容にバイオと関わりがあるだけで、なんでもかんでも買われる状況となっている。PER(株価収益率)が100倍どころか1000倍すら超えているものもある。IR(開示情報)が出れば、内容を問わず条件反射で買われて、瞬時にストップ高まで行ってしまうという状況はやはり行き過ぎと言わざるを得ない。
ここのところの新興市場の活況も後押ししていたが、ドル円が100円以上を固めた状態で推移すれば主力大型株に資金が移動し、高値で取り残される危険もある。当たり前のことではあるが、バイオ関連株もそれぞれ内容をよく吟味することが必要だ。
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